クールビズ

最近、マスコミが、政府が推進している省エネルックの改名版、クールビズを盛んに取り上げている。しかし政府が無理に推進しても、国民が素直に従うとも思えない。少し昔、複数の企業が共通で団塊ジュニア世代にWILLというブランドを推奨した事があったが失敗した経緯もある。
開襟シャツになったとしても、クールビズは今までの服装からネクタイを外しただけの格好だ。対照的に、多くのドイツ人ビジネスマンは普段は私服で、得意先と合う時以外、スーツを着用しない。ドイツ人の私服センスも良いとはいえないが、ネクタイを外しただけの格好よりは許せる。そもそも、スーツとネクタイがあってこそのトータルコーディネートであり、ネクタイを外した姿は、涼しげと言うよりもだらしなく野暮ったく見えるだけではないだろうか。であるならば、ドイツのように完全な私服にしたほうが数倍良い。クールビズなどを推奨するよりも、私服を許可する企業体質にするほうが簡単だ。
政府もクールビズなどという無駄な宣伝をするよりも、社内での私服を許容出来る会社を増やしていく努力をすべきだろう。ただ、ネクタイ業界から反発がある現状を見るにあたり、スーツ業界やYシャツ業界からの反発は必死だが。