ドイツ

少子化問題

内閣府調査によると日本の若い世代の約六割が、子供を欲しないという。要因を知りたいところだが、アンケートでは問われていない。 内閣府担当者は「生き方の多様化が進んでいる」と曖昧に述べているが、中途半端な調査も意見も所詮はお役所仕事といったとこ…

ドイツの将来

世界同時不況の波はドイツにも押し寄せている。 書き入れ時のクリスマス商戦が近づいているが、ドイツ人の給料は下がるばかり。日本のボーナスにあたる年一回のWeihnachtsgeld(クリスマス給料)だけが頼りとなるが、最低でも基本給を約束されているだけ日本よ…

ドイツにおけるクラシック音楽

クラシック音楽の本場といわれるドイツ。ドイツへ留学する音大生も多い。オペラは公共劇場で、オーケストラは教会で10EUR以下の格安で鑑賞できるところが多く、日本よりも容易にクラシック音楽に親しめる環境にある。ラジオではクラシックラジオという…

拡散する日本の品種

実りの秋。 最近は、アジア食材店だけではなく、至るところで日本の食材が手に入るようになってきた。 KAKIやSHIITAKEなど、日本と同じ呼び名のものも多い。 ドイツには早くもミカンの季節がやってきたが、近所の小さなスーパーでも日本の品種が店頭に並ぶよ…

忍ぶ

SHINOBU Kosmetik(ドイツ企業・MAXIM Markenprodukte GmbHの美容シリーズ・シノブ) 憂国派の一人でもあった中川昭一氏が、天に召された。今の日本の状況を一言で表すのであれば“忍ぶ”だろうか。 時代の潮流に逆行し左派が勝利を収めた日本とは対照的に、保守連…

日本アニメが齎す友好の輪

ドイツ製作の実写版「小さなバイキング ビッケ」が9月9日からドイツで公開された。原作はスウェーデンだが、ドイツではアニメの方が人気がある。 アニメは1974年に日本のアニメ製作会社・瑞鷹(ズイヨー)により作られたが、実写版はキャラクターから小道具から…

世界を救う軽自動車

総理・鳩山は温室効果ガス25%削減という前代未聞の目標を掲げたが、仮に実行されたら日本経済崩壊は確実となる。 日本経済の失速を心から願っているライバル国家にしてみれば、喜ばしいことに違いない。海外からの高評価には裏があるものだが、能天気与党も…

神々の黄昏

ドイツは今、選挙戦真っ只中。煩いだけの街宣車がないのは幸いだが、日本のマスコミのように報道も偏っていないから、必要ないのかも知れない。 しかしながら、候補者のポスターは日本と同じく至る所に張られており、この時ばかりはドイツの景観もカオスを漂…

Japanischer Single Malt

過去にもサントリーウイスキー山崎の話題を出したが、ドイツでも普通に手に入るようになった。まだ大型店や輸入品ショップでの扱いではあるが、時代の変化を感じさせてくれる。 当日記内:日本製・甲州ワインの世界拡散 ドイツでの価格は10年ものが700ml で3…

レジ袋からも分かる日本人の素質

ここ最近、日本もやっとレジ袋有料化が普及してきた。 信じられない事かもしれないが、時を同じくしてドイツではやっとスーパーの買い物カゴが普及してきた(笑) ドイツでは、買い物カゴにも盗難防止タグが付いている。レジ袋が有料だからだろうが、今後は日…

ジューンブライドの梅雨

ジューンブライドと言われているようにヨーロッパの6月は快晴率が高く、例年であれば6月と7月が一番暑い時期だが、ここ最近は愚図ついた天気が続いており、最高気温も15度から20度と肌寒い。 故に6月でもコートやマフラー姿を見るのだが、対照的に半…

豚インフルエンザにおける日本とドイツの比較

前回に引き続いてだが、日本の豚インフルエンザ報道に違和感を覚えて仕方が無い。 ドイツでは豚インフルエンザがテレビでトップ報道になることもないし、日本のようにコンサートが中止になることも無い。 最近驚いた事だが、地元の中央駅でドイツ人の酔っ払…

マスコミ型インフルエンザ

日本のマスメディアは豚インフルエンザの恐怖を煽っているようだが、鳥インフルエンザは忘れてしまったのだろうか。 そもそも、致死率も届出があった中での割合であり正確とはいえない。環境破壊をしたが故の因果応報とも思われがちだが、人類は環境破壊以前…

侵される世界の日本食

世界中で一大ムーブメントを巻き起こしている日本食が、存亡の危機にある。 2007年の開始を目処に農林水産省が進めていた日本食レストラン推奨制度は、日本国内の反日リベラリストの猛反対に直面し立ち消え状態だが、反日リベラリスト達が世界における日本食…

フリーチベットとチャイナフリー

ドイツに住む中国人には愛想の無い人物も多いが、悪く思える人に会ったことが無い。対照的に外国のおおらかな環境に馴染めない神経質な日本人達に辟易することも多く、よりいっそう中国の既存イメージとのギャップを感じる事も多い(余談だが、ドイツでは既に…

日本とドイツ、その先にあるユダヤ

今回は今までと違って荒唐無稽ともいえる内容で異論も多いように思われますが、工作に騙されない括弧たる眼力で判断していただけたら幸いです。 日本語とドイツ語の近似性は数多くありますが、過去には真剣に両民族の関係を調べていたドイツ人がいました。ド…

日本語とドイツ語における近似単語

今年の北ドイツの桜並木(先週が満開だった) 日本語に類似した意味と発音を持つ英単語を耳にして面白く思うことがあるが、ドイツ語でも同様に耳にすることがある。 日本語とドイツ語における近似単語は日本語と英語よりも数多くあるが、その一部を紹介してみ…

先進国首脳会議が示唆する日本の指針

最近、産経新聞が変だ。今回は麻生首相によるドイツに対する忠告を、“麻生首相がドイツを名指しで「批判」”と事実と異なる見出しで報道した。 記事の大本は英国フィナンシャル・タイムズ紙だが、同紙は3月30日に麻生首相への独占インタビューをしている。 以…

カジノによる日本再生

前回、暴力団について語ったが、暴力団と朝鮮人の関係を印象付けるタイムリーな事件があったので取り上げてみたい。 前もって言いたいが、特定の民族を中傷及び差別するものではなく、暴力団には朝鮮人しか居ないと伝えたい訳でもない。日本人の海賊と言われ…

銃社会

3月11日にシュトゥッツガルトで起きた17歳少年による学校内銃乱射事件報道は未だに終わらない。それだけドイツ国民に与えたショックは大きかった。 10代の若者による猟奇殺人事件は古今東西で起きており、消えることもない。 日本では大正時代に起き…

夏への貯金

先月は寒波が襲ったが、今月になってドイツにもやっと春の兆しが顕れてきた。 相変わらず愚図ついた天気ではあるが、今月は一度も雪が降っていない。晴れた日は18時になってもまだ明るい。 然れども、本格的な春はイースターまで待たなければならない。春分…

日本マスコミ教団

オウム真理教による数々のテロや1978年にアメリカで起きた人民寺院による1000人集団自殺は世界を震撼させたが、全ての信者が内部の矛盾に気付いていたら悲劇は防げただろう。 過激なカルト新興宗教団体が共同生活によって実社会と隔絶するのは、団体内の矛盾…

Silbenkurzwort(音節略語)への親近感

アルファベット圏の略語というと頭文字を並べただけの無味乾燥な略語が多いように思われるが、実際はそうでもない。キログラム(Kilogram)をキロ(Kilo)と表現したりオートモーティブ(Automotive)をオート(Auto)と表現したりする。PhotoやBusやHi-Fiも日常的に…

樹氷

The World's Best Photos of frost and tree. Flickr クリスマスを終えると、春分後のイースターまでドイツは漆黒の夜に包まれる。 日増しに日は長くなるが、気持ちは一向に昇ってこない。 そんな真冬の日々でも、今年は自然からのささやかな贈り物、樹氷が…

日独における肉食に対する考え方の相違

生活レベルにおける食生活の相違は、ドイツと日本では異なる。糖尿病は日本では豊かさの代償のように思われがちだが、ドイツでは貧しい人々に多い病気として知られている。 ドイツの裕福層の食生活は肉食中心ではなく菜食中心で、日本の伝統的な食生活に似て…

ドイツは本当に寒くて乾燥しているのだろうか

南北に長い日本は一様ではなくドイツと日本の気候を単純に比較するのも無理があるが、敢えて日本を一括りにしたとしても、ドイツは日本と比べ本当に寒く乾燥しているのだろうか。 日本人からすると緯度的に樺太と同じであるドイツの冬は寒いと思われがちだが…

ルーズベルトは良い人でしたか?

戦勝国による敗戦国=絶対悪歴史観は今も続いている。田母神元幕僚長発言に対しての卑劣な言論弾圧も同じくだが、右翼・左翼・愛国・売国関係なく歴史を公平に見る事が出来ない人間も多い。 南京事件や従軍慰安婦の捏造を糾弾する行為は愛国心や右翼的衝動に…

マナーと文化

日本人もドイツ人も公共マナーに関してうるさいが、両国を行き来するとドイツに対する日本人の幻想や、マナーにおける両国の矛盾点が分かってきて面白い。 ドイツの電車マナーと一つに纏めても、実際には北部と南部、西ドイツと東ドイツ、都会と田舎で違うが…

ドイツにおける格差拡大

以前、平均的ドイツ人の一日を紹介したが、何を持って平均と定義するかは実際には不可能だ。今回は格差をテーマに平均的?な高所得者と低所得者の40代男性を紹介してみたい。 今回の範疇には含まれないが、ドイツには日本の金持ちなど足元にも及ばない大金持…

日独の高層住宅に対する印象の違い

日本人とドイツ人の住宅に対する評価は違う。日本人はとかく都会や刺激が好きだ。故に、理想の住宅は街中が良いとなる。それも町の夜景が一望できる高層住宅を求める。 映画『バベル』で東京の高層住宅に住んでいた日本人家族は、成功者としての心の暗然を表…